何が凄いかわかりにくいと言われることが多い天才MF鎌田大地の凄さがわかるエピソードをまとめてみた。
鎌田大地の実績・経歴
鎌田大地の凄さが世界に知れ渡ったのが、シント=トロイデンからフランクフルトに復帰した2019年からだ。
鎌田は古典的なトップ下のプレースタイルに加えて、シャドーストライカー的なゴールに絡む動き、そして守備面での上手さが評価されだした。
セカンドトップとしてのライバル、マリウ・ゲッツェがフランクフルトに加入してからは、ボランチにポジションを下げても、ゴール前に卓越したポジショニングで現れゴールを量産するスタイルは絶賛された。
鎌田の評価はスカウトの中で高まり続け、とうとうイタリアの強豪ACミランへの移籍が決定したようだ。
万能の天才
鎌田は良く「特徴が無い」と評されることが多い。
それは、わかりやすく飛び抜けた武器が無いということだが、
逆に言うと、総合的に全ての能力が高いということになる。
鎌田自身も「自分にわかりやすい特徴が無い」ことを良く理解しており、インタビューで自身の武器を問われた際に、悩みながらも「総合的になんでもできる」ことだと答えて、こう続けた。
鎌田:僕は本当にとび抜けているものがないというか、ただ自分の選手としての(能力を)五角形で表すと、その五角形の数値が総合的にすべて高いと思います。
FNNプライムオンライン(https://www.fnn.jp/articles/-/440398?display=full)

この万能でなんでもこなせてしまう感が、鎌田選手の凄さをわかりづらくしていますね。
ピッチの把握能力とポジショニングでゴール量産
鎌田はドイツリーグでセカンドトップから、ボランチにポジションを変えてもゴールを量産できる稀有な選手だ。
スポーツライターのミムラユウスケは、鎌田のわかりやすい特徴の一つとして、「ボールを持ったときの姿勢の良さ」であると言う。
ミムラ:それゆえ「あのスペースが空きそうだな」とか、「このルートを走ってあのスペースに顔を出せば、シュートまで持ち込める」
ミムラ:それゆえ「あのスペースが空きそうだな」とか、「このルートを走ってあのスペースに顔を出せば、シュートまで持ち込める」
集英社オンライン (https://shueisha.online/sports/74489?page=1)
背筋が常に伸びているために、ピッチ全体を把握できており、スルスルっとフリーでゴール前に顔を出し、卓越したテクニックでゴールを量産できるのだ。

鎌田のプレーを見ていると、フィジカルやスピードが飛び抜けていないのにゴールを量産していたスペインの至宝 ラウール・ゴンサレスを思い出しますね。
サッカーインテリジェンスの高さ
鎌田の「ピッチ把握能力とポジショニングの巧みさ」を支えているのは、サッカーインテリジェンスの圧倒的な高さにあると言う。
鎌田はトラップやキックの基本的なテクニックの凄さに加えて、インテリジェンス、つまり判断スピードやボールを持たない時の賢さが優れている。
フランクフルトをヨーロッパリーグ優勝へ導いたオリバー・グラスナー監督は、鎌田のインテリジェンスをこう絶賛している。
彼のようにプレーインテリジェンスのある選手を見たことはそんなにない。ダイチはどこに危険なスペースがあるかを予見する能力が極めて高い。
Number web (https://number.bunshun.jp/articles/-/857723)
また、フランクフルトでもチームメイトだった長谷部誠も鎌田のインテリジェンスをこう評価する。
長谷部:サッカーインテリジェンスが非常に高いので、一緒にプレーしていてもボールの引き出し方とか走る場所とか、いいとこいるなと思うし、出し手としても出しやすい。
Number web (https://number.bunshun.jp/articles/-/857723)
鎌田を絶賛する著名人の声
フレディ・ボビッチ(元ドイツ代表・元フランクフルト強化部長)
元ドイツ代表で、フランクフルト強化部長時代に鎌田をサガン鳥栖から呼び寄せた張本人であるフレディ・ボビッチは、鎌田のことをこう評している。
彼はまだ若かったが、その技術力と属性は、ジネディーヌ・ジダンを少し彷彿させた
FOOTBALL ZONE (https://www.football-zone.net/archives/450028)
ジェルソン・フェルナンデス(元スイス代表)
彼は素晴らしい選手で、素晴らしいクオリティを持った10番だ。また、性格もいい。並外れた選手であり、良い心を持った人なんだ。ここ数年で大きく進化し、今ではヨーロッパのシーンで重要な選手になっている
GOAL (https://www.goal.com/jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/kamada-gerson/bltcc5c07a9c4b38fc4)
鎌田大地の凄さ まとめ
鎌田大地の凄さをまとめると
●古典的なトップ下のプレースタイルに加えて、シャドーストライカー的なゴールに絡む動きが評価されている
●海外クラブからの評価は高まり続け、イタリアの強豪ACミランへの移籍が決定
●鎌田のプレーの凄さは、何でもできる万能さにあり、それが特徴の無さにもつながっている
●鎌田の凄さは、ピッチ把握能力とポジショニング。だからシャドーストライカー的にゴールを量産できる
●サッカーインテリジェンスそのものの高さについて、フランクフルトの監督も絶賛している。
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